フィアットのリトモです。長く眠らせてあったらしく、始動不良、エンジン不調を抱えた状態でした。CDIが装着されており、これが停止していたので、オリジナルの状態に戻しましたが、不調でした。キャブレターを分解しましたが、大きな異常は見られず、高回転のパンチがよみがえったに過ぎませんでした。残る症状は、低回転時にアクセルを踏んでゆく時に大きく息つきをして、加速が出来ない状態でした。点火制御が特徴的なものだったため、常識的なものに変更する事にしました。回転方向の同じ国産のデスビを用意して、マウントを作成しました。オリジナルと、ポイント式の両方を切り替えてテストできる仕様にするのに苦労しましたが、何とか完成し、走行テストを行いました。低回転時は、ご機嫌になりましたが、いかんせん排ガス規制バリバリの時代のデスビだったので、進角特性が合ってなく高回転でのパンチがなくなってしまいました。そこで、もう一度デスビを分解して、進角カムを加工して、高回転に対応させました。もう少しで、たぶんオリジナルの走りだと思われるような状態になりそうです。(7000rpmまで加速するパンチと、1500rpmを常用できるトルク感を取り戻しました。)今まで、乗せていただいたリトモのほとんどが、この状況だったので、(皆さんあきらめていたようですが)たぶん、点火制御の不良だったと思われます。オリジナルの点火制御にする事も考えましたが、部品が簡単に手に入らなく、また、結構高額な為、財政難の私には、まだまだ先のようです。それよりも、このデスビを使って、MDIでも組んでしまったほうが、安くて、安心かもしれませんね。