雨漏り、クーラントの漏れ、マドの閉め忘れや、
 不慮の災害による冠水・水没車、またそれによって引き起こされる故障・不動車等は、廃車にしてしまうケースも多く、実際の販売店に置きましてもなかなか値がつかない状態にあります。

 私達、カービューティープロ雅隆では今までのノウハウを活かすことで、上記の冠水・水没車両のクリーニングを行なっております。車両が故障・不動状態のものを直す事は出来ませんが、フロアマット・フロアカーペット・シート・等のクリーニングは可能です。

 故障・不動車で無いならば・・・・・廃車にする前に、交換する前にぜひ私達にご相談下さい。









 作業手順等は、ここより下に表示してありますので、こちらをご参考下さい。
まずは、車両の状況を把握
紹介する車両は、インプレッサ。

東海の豪雨によって水没(冠水)してしまった車両。浸水状況は、フロアマット・フロアカーペットが主な部分。オーディオ類は、あらかじめ取り外された状態で入庫。水の腐った匂いはほとんど無く、水没車の具合としては特に酷いという状態ではない。シート・センターコンソール等を取り外し、フロアカーペットを車外に出す。
取り外し完了
 カーペットを取り外すため まずシートを外します。

 国産車のミドルクラス以下の物なら比較的簡単に取り外すことができます。次に、センターコンソール等、カーペット除去の障害になるものを外していきます。フロアカーペットは、通常一枚のものに各所(配線・ビス・シフト部分等)への穴があり、フロア形状にそった立体的な構造を取っています。その下には、スポンジ(糸くずや綿状のものを押し固めたもの。車・メーカーによっては、それにタールでプレスしたものや、布で覆っているものもある。)があリますが、水没・冠水車両の場合は、十中八九このスポンジは、ひたひたに湿っています。この部分をしっかり乾かさないと、異様な匂いがしたりする事となってしまいます。
洗浄及び乾燥
 写真左側のように、プラスチックやメッキといった水分を吸収しないものに関しては、通常の内装メニューと同じように洗浄します。

 目の届く部分として、まずフロアマット・フロアカーペット等の布地のパーツ。マットは簡単に洗えても、カーペットなんかは取り出すのが結構大変だから(工具なんかも要る)、なかなか面倒なものです(時間もかかるし・・・)。更に問題になってくるのは、カーペット下にある上記のスポンジ。水分をよく吸い込んでなかなか吐き出さないという厄介な特性が、乾燥を遅らせます。 

 1:  吸い込んでしまった水分(水没・冠水なら非常に汚れた水)を大まかに押し出す。
 2:  液状洗剤で、気泡の隅々まで丁寧に揉み洗い。
 3:  その洗剤を残さないように、徹底的にすすぐ(押し出して、水を吸わせての繰り返し等)。
 4:  太陽熱等で変形・変色の恐れが無いものについては、外で乾燥。掃除機、乾燥機、タオルドライ、赤外線照射機等を主に使用。

乾いた環境が復活!!
 今までの手順を逆に戻って、組み付けていく。スポンジ・カーペット・パーツ・シート・・・。
 組み付け後、抗菌・消臭作用の液剤を散布し完成となります。実際の車内には、パーツ等隙間の奥(実際に濡れなかった部分)や、すべての布地などに微量の水分が含まれていますので、常にエアコンを”ON”にする事で、徐々にその湿気は抜けていき、本来の状態に戻っていきます。


 お願い: しばらくはエアコンを”ON”にして下さいね。